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zoom RSS ショパン:ワルツ 第16番 変イ長調 遺作 KK IVa-13/BI 21

<<   作成日時 : 2012/02/14 18:37   >>

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♪今日の試聴BGM♪

ショパン作曲:ワルツ 第16番 変イ長調 遺作 by Tomoro




Chopin : Waltz No.16 in A flat major Op.posth. /Tomoro

● 作曲年:1827年?1830年?
● 出版年:1902年
● 献呈者:エミリア・エルスネル


 【ジャンル解説】
ワルツ(円舞曲)は、西オーストリア、南ドイツ(ハプスブルク帝国)を起源とする、比較的淡々としたリズムの3拍子の舞曲です。
ヨーゼフ・ランナー(Josef Lanner 1801−1843)はオーストリアの作曲家兼ヴァイオリニストで、「ワルツの始祖」とも呼ばれています。
ヨハン・シュトラウス1世(Johann Strauß I(Vater) 1804−1849)はオーストリアのウィーンで活躍した作曲家、指揮者、ヴァイオリニストで、ウィンナ・ワルツの基礎を築いた事から「ワルツの父」とも呼ばれています。


 【作品解説】
ショパンが書いたワルツは、現在楽譜が確認されているものは全部で19曲あり、そのうち作曲者自らが作品番号を付して公式に出版したのは8曲だけです。遺作となった残りの11曲のうち、半数以上の7曲が初期の作品に含まれ、《ワルツ 第1番 変ホ長調 作品18「華麗なる大円舞曲」》が出版される1833年以前に書かれています。

《ワルツ 第16番 変イ長調 遺作》(※版によっては《14番》としているものもある)は、新しく編纂され直したナショナル・エディション(エキエル版)のワルツ遺作集では4作目として扱われています。
この曲には初稿版と、のちにショパンが補作したとされる版との2種類が知られています。
補作版の方は、所々スタッカートになっていたり、ダ・カーポ(最初に戻る)後のFine(終わり)の位置が中間部の前まで延長されるなどしていますが、それほど大きな変更はなく、本稿では簡素な初稿版の方を使用しています。


この曲の作曲年については、1827年(当時18歳)という説と、1830年(当時21歳)という2つの説があり、いずれにせよワルシャワ時代のものである事だけは分かっています。この曲は、ワルシャワ音楽院・院長でショパンの作曲の師であるエルスネルの娘エミリア・エルスネルのアルバムに書き込まれていたものの一つだからです。
1827年説と1830年説のどちらかと言えば、私は1827年の方ではないかと考えています。
本来なら、ショパンは1829年夏に初めてウィーン訪問を果たし、その年から精力的にワルツの制作に取り組み始めている事から1830年説を押したいところなのですが、この作品にはウィーン訪問後のワルツらしさが全く見られないからです。

ワルツと言うのは四分の三拍子で書かれるのが普通ですが、この曲は例外的に八分の三拍子で書かれており、テンポが倍速くなっています。
そのせいもあるのでしょうか、これはワルツと言うよりは、拍子は違いますがどことなく《エコセーズ》のような雰囲気も感じられます。
ショパンのエコセーズは1826年に書かれており、その年からワルシャワ音楽院に通い始めたショパンは、精力的に様々なジャンルの作品に取り組み始めています。
1827年には《コントルダンス》も書いており、様々な外国の舞曲に手を染めていますから、その流れの中で作曲されたワルツだと考えると非常にしっくりくるのです。つまり、本場ウィーンのワルツに触れる以前のワルツと言う事です。

そう言えばショパンの《エコセーズ》も、3曲のうち2つがエミリア・エルスネルのアルバムに書き込まれていたものでしたから、両者が時期的に近い頃に作曲されたとすると、その作風が似ている事にも納得がいきます。


ちなみに私は、謎とされているショパンの生年月日に関しては、「1809年3月1日」説を採っております(※その根拠はこちらで)。
なので、本稿ではそれに則ってショパンの年齢を数えています。


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