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zoom RSS ショパン:パガニーニの思い出 イ長調 遺作 KK IVa-10 BI 37

<<   作成日時 : 2011/07/22 10:53   >>

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ショパン作曲:『パガニーニの思い出 イ長調 遺作』 by Tomoro




Chopin : Souvenir de Paganini in A major Op.posth./Tomoro

● 作曲年:1829年
● 出版年:1881年
● 献呈者:なし


 【ジャンル解説】
変奏曲とは、ある一つの旋律(主題、テーマ)を用いてそれを様々な形にアレンジし、一つの楽曲として展開させながらまとめ上げていく音楽作品の事です。


 【作品解説】
ショパンが20歳になった1829年の5月、ワルシャワに、イタリアのヴァイオリンの巨匠ニコロ・パガニーニ(Niccolò Paganini 1782−1840)が訪れます。
ショパンは彼の演奏を聴いて強い感銘を受け、この《パガニーニの思い出》という曲を書きました。

これは、パガニーニの《ヴェネツィアの謝肉祭 変奏曲 作品10》を模したもので、同じくヴェネツィア民謡《いとしいお母さん》をテーマに用いた作品でした。
ショパンはこの3年前に、これと同じテーマを用いて《4手のための変奏曲》という曲も書いてますから、したがってショパンは、同じテーマを使って2種類の変奏曲を書いた事になります。

パガニーニがショパンに与えた衝撃はそれほど大きく、パガニーニがヴァイオリンで技巧を極めたように、ショパンもまたピアノでそれを極めてみたいと考えたのでしょう、その思いが、後にショパンが練習曲(エチュード)を書くきっかけになったとも言われています。


ちなみにこの《パガニーニの思い出》という作品は、一般的には変奏曲に分類されていますが、これは厳密には変奏曲ではなく、《子守唄 変ニ長調 作品57》と同じタイプの作品と捉えるべきだとする意見もあります。

確かに、曲名には「変奏曲」という言葉も使われていませんし、楽譜の書き方自体もまた、変奏曲のそれに則ってはいません。
そもそも変奏曲とは、序奏があれば「序奏」、そして「テーマ(主題)」、それから「第1変奏」、「第2変奏」、「第3変奏」…という具合に、そのそれぞれに小見出しのような題名が付されて明確に区別されているもので、ショパンが正式に《変奏曲》と題した他の作品も全てそうなっています。
しかしながら、この《パガニーニの思い出》は、変奏ごとにそのような記入も区別もされていませんし、左手の伴奏が終始同じ分散和音を繰り返す上に右手のみが次々と変奏されていくと言う構成になっています。
最後に一カ所だけ和声上の変化を加えるという点を含めて、それはまさに、晩年の《子守唄 変ニ長調 作品57》でも全く同じ手法を用いていると言う訳です。
両者の違いはと言えば、《パガニーニの思い出》が他の作曲家のテーマを用いているのに対して、《子守唄 変ニ長調 作品57》はショパン自身が書いたテーマを用いていると言う事ぐらいでしょうか。

いずれにせよ、この曲は作曲者の生前には出版されませんでした。


ちなみに私は、謎とされているショパンの生年月日に関しては、
「1809年3月1日」説を採っております(※その根拠はこちらで)。
なので、本稿ではそれに則ってショパンの年齢を数えています。


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