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zoom RSS ショパン:ポロネーズ 第9番 変ロ長調 作品71-2 遺作

<<   作成日時 : 2011/06/27 21:47   >>

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♪今日の試聴BGM♪

ショパン作曲:ポロネーズ 第9番 変ロ長調 作品71-2 遺作 by Tomoro




Chopin : Polonaise No.9 in B flat major Op.71-2 /Tomoro

● 作曲年:1828年
● 出版年:1853年と1855年
● 献呈者:なし


 【ジャンル解説】
ポロネーズはフランス語で「ポーランド風」の意味があり、その名の通りポーランドの民族舞踏の一種です。
マズルカ同様、農民や市民によって踊り継がれていたものが、やがて士族や貴族階級にまで広がって洗練されていったと言われています。
行進曲的な色合いもあり、様々な式典等で踊られる事が多いようです。


 【作品解説】
この《ポロネーズ 第9番》に関しては、周辺情報がほとんどありません。
自筆譜は失われており、現在知られているものは、ショパンの姉ルドヴィカが写譜して持っていたものが原本となっています。
作曲者の死後、それを友人でもあったフォンタナが一連の遺作集の中に収めて出版しました。
この作品番号は、その際にフォンタナが付けたものですが、作品71としてまとめられた3つのポロネーズのうち、この《第9番》だけは、それより2年ほど前に単独で出版されていました。

《第9番》はショパンが19歳の時の作品ですが、その年のショパンは、
 1.《ピアノソナタ ハ短調 作品4》
 2.《ポーランド民謡による大幻想曲 イ長調 作品13》
 3.《演奏会用大ロンド「クラコヴィアク」 ヘ長調 作品14》
などの大作を相次いで完成させており、その傍らで、
 4.《ピアノ三重奏曲 ト短調 作品8》
の大作も作曲中でした。
それ以外では、
 5.《ロンド ハ長調 作品73 遺作(1台ピアノ版)》と、その改作である《ロンド ハ長調 作品73 遺作(2台ピアノ版)》
 6.そして本作の《ポロネーズ 第9番》
となりますから、小品はそれぐらいしか手掛けていません。

このポロネーズも、初期ポロネーズのパターンに則った作品ですが、非常に洗練された印象を受けます。

初期ポロネーズはどれも、ショパンが実生活の中で求められる、きわめて実用的な舞踏用作品として書かれています。
それゆえ、作曲者の生前にはほとんど出版もされていない訳なのですが、これらの作品の欠点としてしばしば「冗長である」と評されるのは、舞踏用であるがゆえにリピート記号が多いせいで、それは他の舞踏曲であるマズルカやワルツにも同様の事が言えます。
実用性よりも芸術性を重視した作品26以降の中〜後期ポロネーズには、そのような冗長を感じさせるリピート記号はありません。
ちなみに私は、そう言った舞踏曲に関しては、それを繰り返すと冗長に感じられると判断したリピート記号はなるべく省くようにしています。
たとえば、ソナタのように形式を重んじる作品であればリピート記号を省くべきではありませんが、舞踏曲に関しては、単に観賞用として聴くだけなのであれば、むしろ不要なリピート記号は極力省き、形式的にすっきりとまとめるべきでしょう。
そうすれば、それらがどれも名曲として甦り、言われなき批判にさらされる事からも遠ざけられるのではないだろうかと、私はそのように考えています。

ちなみに私は、謎とされているショパンの生年月日に関しては、「1809年3月1日」説を採っております(※その根拠はこちらで)。
なので、本稿ではそれに則ってショパンの年齢を数えています。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
試聴音源、ポロネーズ主部(a-b-a)のbの部分は全面的に修正が必要です。まず低音部のトリルはなぜか3度音程のトレモロになっています。第28小節以下の右手のトリルは、ピアニストの演奏を聴けばわかるように、重音のトリルではなく3声の和音の中の音だけにトリルが付くようになっています。第34小節の最後の和音も音が違います(ナチュラル忘れ?)。これらのミスが何度も繰り返されています。
ピアニストがちょっとコントロールをミスって隣りの鍵盤を触っちゃったという程度に聞こえる打ち込みミスなら私もいちいち指摘しないんですが、これは曲の基本的な理解を欠いている演奏に等しいです。打ち込みしたものを一度聴き直してみればすぐにわかることなので、今後打ち込み後の確認作業が一番の課題かと思います。ショパンが選び抜いて記した音符をもっと大切にしてください。
あと、トリオ部の第60小節(後の該当箇所も)と第80小節も見直しを。
nao
2013/07/04 17:15
nao様へ。
ご教示、どうも有難うございます。
これより、全ての音源を今一度見直す大工事に取り掛かる事に致しました。
トモロー
2013/07/05 13:24
改正音源聴きましたが、一番おかしい低音のトレモロ(24小節以降)が直ってません。Gs-AsとAs-Bのトリルです。
前のコメントで「第34小節の最後の和音」と言いましたが、実は全音楽譜ではそうなのですが、他では第32小節でしたね。その方が合ってます(全音楽譜出版社のポロネーズ集の小節の数え方が、アウフタクトやリピート2番括弧の小節もそのまま数えててあてにならないことを思い出しました)。
nao
2013/07/05 13:32
nao様へ。
そうです…その箇所の取りこぼしに気付いて再度作り直していた間に…先に聞かれてしまったようですね(←ドジ)…どうかご容赦を……先が思いやられますね…
トモロー
2013/07/05 14:10

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