♪今日の試聴BGM♪ ショパン作曲:ポロネーズ 第14番 嬰ト短調 遺作 by Tomoro ![]() Chopin : Polonaise No.14 in G sharp minor Op.posth. /Tomoro ● 作曲年:1822年(1824年説もある) 【ジャンル解説】 ポロネーズはフランス語で「ポーランド風」の意味があり、その名の通りポーランドの民族舞踏の一種です。 マズルカ同様、農民や市民によって踊り継がれていたものが、やがて士族や貴族階級にまで広がって洗練されていったと言われています。 行進曲的な色合いもあり、様々な式典等で踊られる事が多いようです。 【作品解説】 現存するショパン作品で最も古いものは、彼が若干8歳の時に作曲したポロネーズ(第11番 ト短調)でした。 これは、ショパン家がワルシャワの上流階級との関わりの中で生計を立て、そういう環境の下に暮らしていた事と無縁ではないでしょう。 ショパンはまだ幼い頃から、すでにワルシャワの社交界では引っ張りだこの存在で、そういった上流階級の社交場で催される音楽夜会等の席では、当然ポロネーズの舞曲が求められていたからです。 ですから、ショパンの最初期の作品は、特にポロネーズが集中しているのです。ちなみにマズルカが書かれるのは少し後で、彼が15歳でシャファルニャという田舎へ旅行して以降になります。 ポロネーズ第14番は、そんな最初期のポロネーズのうちの一つです。 作曲者の生前には出版されませんでしたが、プライベートとは言えきちんと個人献呈されていますから、ショパンの遺作のほとんどがそうであるように、決して公式出版作品に引けを取るものではありません。 尚、こう言った作品を系統だって分類する手立てとして、ポーランドのショパン研究家クリスティナ・コビランスカ(Krystyna Kobylańska)による『作品番号のない作品目録』の分類番号「KK」があり、そこではこの作品は「KK IVa-3」とされています。 ちなみに私は、謎とされているショパンの生年月日に関しては、「1809年3月1日」説を採っております(※その根拠はこちらで)。 Copyright © Tomoro. All Rights Reserved. |
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改正された音源聴きましたが、第46小節に前には付いていた8vaが今回は抜けています。あと、第15小節右手2番目の8分音符は、おそらく次の4分音符とタイでつながります。(タイの有無については、版によってずいぶん異なる場合があるので、あまり言えません) |
nao 2013/07/05 13:47 |
nao様へ。 |
トモロー 2013/07/05 18:17 |
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